買い物をしに出掛けて、帰ってきたらひざや股関節が痛い…

 

こんな経験をしたことがある方、

意外と多くいらっしゃると思います。

 

もしこの痛みが買い物中に発生したら、楽しく買い物をすることが出来ません!!

ということで、今回はこの痛みの原因についてお話します。

 

|痛みの出る歩き方|

前にもお話したように、歩行は頭のてっぺんからつま先までを協調させることでスムーズに行える動作です。

もし身体のどこかの筋肉が硬かったり弱かったりした場合、本来の動作から逸脱し、スムーズな動きができないために身体に痛みが出ます。

 

以下に2つの痛みの出る例を挙げていきます。

例1:【ふくらはぎの筋肉が硬いため、つま先が上に上がらない場合】

Kirsten Gotz-Neumann (2005)『Gehen verstehen Ganganalyse in der Physiotherapie』

つま先を上に向けることが出来なければ、aのようにつま先が地面をこすり躓いてしまいます。

そうならないために起こる身体の反応は、膝を上に上げて足と地面の距離を離すことです。(b)

 

本来このタイミングであまり使われない筋肉を使うため、この歩き方を続ければ筋肉の使いすぎ(オーバーユース)により痛みに発展します。

 

例2:【股関節の前側が硬いため、脚が後ろに行かない場合】

イメージA

股関節の前側の硬さは、イメージAで丸で囲った脚の動きを制限します。

脚が後ろに行かないので歩幅が狭くなります。

  • 歩幅が狭いと股関節周りの筋肉をあまり使用しなくなるので、骨盤・股関節の動きが悪くなり、腰痛や股関節痛に発展します。
  • 歩幅の狭い人が頑張って歩幅を広げようとすると、歩くたびに骨盤が回旋してしまい、腰をひねって歩いてしまうため腰痛になりやすくなります。

 

|歩行の改善のために|

先ほどお話した例は、すべて”硬さ”が原因でしたがこれは筋肉の弱さでも引き起こされます。

 

先の例で例えれば、

例1の場合、ふくらはぎの硬さはないがすねに付いているつま先を上に向けるための筋力が低下していれば、同様の結果になります。

例2は、お尻の筋肉が弱い場合でも同様の結果になります。

 

そして多くの場合、
この硬さと弱さは併せて起こります。

 

行うべきことは、硬い筋肉を解すことはもちろんですが

硬くなった筋肉と反対の作用を持つ筋肉 を強化していくことが、歩くことで発生する痛みの改善につながります。
(ふくらはぎはつま先を下に向ける筋肉なので、つま先を上に向ける筋肉が反対の作用を持つ筋肉)

 

|最後に|

正しい歩行とは、身体に最も負担がかからない歩く方のことを指します。

若いうちは、筋力がまだあるので多少姿勢が崩れたくらいでは痛みにはなりませんが、崩れた姿勢の歩行を何十年も続け、筋力が衰えてしまうともしかしたら取り返しのつかないケガになることも…

 

今日この時から歩き方にもう少し関心を持ち、痛みが出る前に問題を予防もしくは改善していきましょう!!

 

ではでは^^

 

参考文献

Kirsten Gotz-Neumann (2005)『Gehen verstehen Ganganalyse in der Physiotherapie』

樋口貴広,建内宏重  (2015)『姿勢と歩行 協調からひも解く』

Shirley A. Sahrmann(2002) Diagnosis & treatment of movement impairment syndromes